最高裁が、平成18年に、過払い金は原則返還せよ、という判断を出してから、過払い金の返還請求が全国で相次ぎました。
これに伴い急増した過払い金の返金によって、貸金業者は急激に財務体質が悪化しています。
さらに、貸金業法が改正され、低所得者に高額の貸付をすることが禁止されることから、今まで所得の高低に関係なく貸付をしていた貸金業者は、融資残高を伸ばすことができなくなっており、この点からも、収益性が悪化しているのです。
この収益悪化により、倒産する貸金業者もちらほら出ているほどです。
そのため、多重債務者が、金利の引き下げをしてくれ、と交渉しても、全く応じてくれないことが増えてきました。
それどころか、交渉中の遅延利息まで請求してくることもあります。
こういった対応は、中小の貸金業者だけでなく、大手の貸金業者でも見られるようになってきました。
そのため、何年借金を返済しても一向に完済できない人たちが増えてしまい、こういった債務整理に非協力的な業者によって、借金地獄へと追い込まれていく人は増えるかもしれません。
これまで、取立てが厳しい悪質業者として名の通っていた、商工ファンド(現・SFCG)などは、現在は経営破たんをしています。
借主いじめをしている企業は、ゆくゆくは滅びてゆくのでしょう。
目先の収益性のために、借主を追い込む業者は、情報の共有化が早い、現代のインターネット社会では、消費者から次第に選ばれなくなってくるはずです。
多重債務者に対して金利カットをほとんど飲まず、むしろ一括請求を多発する業者には、CMをうって大々的に戦前をしている業者もいるのです。
明るいCMにだまされないよう、インターネットなどを活用して、厳しい取立ての業者からは借りないことが重要です。
借金相談の基礎知識1 借金を整理する方法、いわゆる債務整理の様々な手法や相談先
借金相談の基礎知識2 引き直し計算による借金の圧縮・減額
借金相談の基礎知識3 引き直し計算による、過払い金の取戻し
借金相談の基礎知識4 CMをうっている大手消費者金融業者についても借金の圧縮や過払金の取戻しができる
借金相談の基礎知識5 取立てや督促は止められる
借金相談の基礎知識6 ずいぶん昔に完済した消費者金融との取引についても、過払金を取戻せる
借金相談の基礎知識7 借金一本化や、おまとめローンのワナ
借金相談の基礎知識8 弁護士や司法書士も借金一本化を扱っている
借金相談の基礎知識9 破産をしても、戸籍には記録されないので、結婚をするときに障害にはならない
借金相談の基礎知識10 借金無料相談の窓口
借金相談の基礎知識11 家族の借金について
借金相談の基礎知識12 保証と連帯保証の違いー連帯保証は危険ー
借金相談の基礎知識13 絶対になってはいけない根保証人(ねほしょうにん)
借金相談の基礎知識14 5年間請求の来なかった借金は、支払い義務がなくなっているかもしれない
借金相談の基礎知識15 最近は貸金業者の対応が厳しくなっている
借金相談の基礎知識16 悪質な取立は禁止されている
借金相談の基礎知識17 土日も相談に応じてくれる事務所も少なくない
借金相談の基礎知識18 借金地獄に陥る仕組み
借金相談の基礎知識19 過払い金の和解契約書の写しをくれる専門家を選ぼう
借金相談の基礎知識20 借金をたくさんしても、差し押さえされない財産がある
外部の借金相談・消費者問題等のサイトへ