破産をするのは恥ずかしいこと…
破産をしたら人生終わり…
借金の返済に追い込まれると、こんな考えをする人もいるかもしれません。
しかし、破産をしたら、本当に人生は終わりなのでしょうか?
そもそも、破産をしたことは、当然に町中に知られてしまうのでしょうか?
破産をしても人生は終わらない!
破産をすると、自分の選挙権がなくなるだけでなく、子供の選挙権もなくなり、子々孫々まで伝わる戸籍に破産者としての烙印を押され、自分だけでなく、子供や孫にまで迷惑が及ぶのではなかろうか…
そんな迷惑をかけるぐらいなら………
っと早まった行動に出てはいけません。
破産をしても、破産手続きが完了して、復権が認められると、10年程度は新たに借り入れができなくなるというペナルティはありますが、その他、重大なペナルティはほとんどありません。
年金はもらえるし、結婚もできる、パスポートだって発行してもらえるし、選挙だって行ける。
しかも、借金を帳消しにしたことによって、いままで苦労して返済に回していた分は、今後は貯金に回せるようにもなる。
このように、破産が持っている、人生の終わり的なイメージは、全く根拠がなく、むしろ、破産は人生の再スタートのための手続きなのです。
破産をしても、当然には町中に知られるわけでもない
破産をしたという情報は、官報という、政府が発行する新聞のようなものに掲載されます。
しかし、この官報は、年間で相当の量が発行され、しかも、日本の破産者は年間で10万人を越えているので、ご近所さんに毎日官報の破産者の欄をチェックしている人がいれば別ですが、通常は、誰にも知られずにひっそりと破産できることも少なくありません。
ただし、北海道のある新聞社は、新聞に破産者を掲載しているようなので、地域によっては、破産をしたことが、町中に知られてしまうこともないわけではありません。
また、人口がものすごく少ない地域では、破産をしたという情報を銀行が察知して、いつのまにやら住民全員に破産の事実が知れ渡ってしまうということも残念ながらあります。
しかし、この場合でも、その地域にいる借金相談を専門に扱っている弁護士や司法書士には、その地域の閉鎖性や特殊性に対応した債務整理を行ってくれることもあるので、まずは相談してみるのがよいでしょう。
破産の費用は、事案によって異なりますが、概ね20万円程度です(東京都が主催する借金相談会における、紹介先の一つである、弁護士会法律相談センターの価格がこれにあたります)。
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